統計数字を読む本ではなかったけど、それはそれで面白かった。
ルビについて引用。賛成。
これは余談だが、筆者は『星のカービィ』や『銭天堂』に対する中学生の需要の大きさ、あるいは本書で取り上げている「中高生に読まれている本」の並びを見ると、大人向けの本でも総ルビの書籍、ルビが多めの本をもっと増やしたほうがいいのではないか、と感じる。出版業界人は「漢字なんて読めて当たり前」と思っているが、それはまわりにそういう人しかいないからだ。(p.132)
あと、ここも好き。
高校生や大学生は少なくとも日本人全体と同じくらいは本を読んでいるし、小中学生は大人よりはるかに読んでいるし、過去最高に読んでいる。にもかかわらず本好きの大人という少数派が、子ども・若者に対して、大人全体の平均以上の読書量や高度な内容の本の読書を望むのは、ハードルが高すぎる。それは現実に即していない、無理筋な要求なのだ。大人も平均すれば月 2 冊も書籍を読んでいないのだから、「平均的な大人」はたいした読解力もないし、歯ごたえのある本も読んでいない。(p.249)