2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

華氏 451 度

SF というより、「本」の小説だった。本を読む/所有する/残す物語。「本すげえ」と一気読み。良かった。 いわゆる「本の挿し絵」があるのも良い。本には「本の挿し絵」があるべき。 諦めのようにもとれる言葉に、芯の強い希望を感じた。 「もしそうならな…

書籍修繕という仕事

表紙の明朝体(少し古い感じの骨格)と題名との調和が美し過ぎて、そのまま購入。本文組版も個性と読みやすさが両立していて素敵。読み終えて、著者の本に対する姿勢に共感。物理存在としての「本」の魅力について再認識できた。本が好き。 一時、「わたしは…

イヌはなぜ愛してくれるのか

著者が「科学の人」であろうとする姿勢に感動しつつ、それでもぎりぎりのところでは「イヌの人」になってしまうところに安堵したり。良い本でした。 イヌの「性格」と遺伝子に何かの相関があるというのは、なんかすごいことだと思った(語彙)。 ひとつは、…

絶滅の人類史

やはり「絶滅した理由」というのは明示的に提示できるようなものではないのだなあ。と、ある意味で納得した。 帯の「ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を殺した?」は、さすがに煽り過ぎだと思う。 主に「多産」「生き残る子孫の数」について述べられて…

本を守ろうとする猫の話

思ってたのとちょっと違ったけど、思ってたよりだいぶ絵本っぽい物語だったけど、それはそれで面白くて、後半は勢いよく読んだ。「勢いよく読む」のって楽しい。 本を守ろうとする猫の話 (小学館文庫) 作者:夏川草介 小学館 Amazon

人体最強の臓器 皮膚のふしぎ

免疫について丁寧に説明されていて勉強になった(これまで何を読んでも全然分からなかったけど、少しだけ分かるようになった)。 さらに経皮感作の重要性を知らしめたのが、2011 年に日本で起きた「茶のしずく石鹸事件」です。 (略) 当時販売されていた「…