2016-01-01から1年間の記事一覧

新世界より

娘の下宿に上巻があったので読み始めて、中巻を古本屋で買って、下巻は図書館で借りた。 最初はしんどかったけど、生物学とか動物社会学とか考えるのを諦めたら、楽しく読めた。知らないほうが良いこともあるな、と実感。 最後まで一気に読んで、納得の読後…

ジャイロスコープ

短編集。仕掛けが難しかったり、結末が難しかったり、案外しんどかった。 一本の新幹線に人生を詰め込んだ「彗星さんたち」が良かった。非現実的な仕掛けでも、語られる物語とマッチしていると、気持ち良い。 あ、あと、サンタクロース団体の「一人では無理…

何様ですか?

帯に書かれていた通り、確かに見事なドンデン返しだった。 戸塚原くんがそういう趣味を持っていれば、最高のハッピーエンディングだったのに。 何様ですか? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者: 枝松蛍 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2016/07/06…

アヒルと鴨のコインロッカー

一日で一冊を読み切った。何年ぶりだろう、こんな風に気力と体力と時間がすべて揃うのは。 叙述トリックは嫌いなのだけど、あまりにあからさまだったので、「騙された感」が薄くて、素直に読むことができた。 外国の諺を思い出していた。『悪魔は絵で見るよ…

ウイルスは生きている

図書館で借りても、貸出期間の2週間では読みきれない、というのが続いていたのだけど、今回は読めた。嬉しい。 試験管内自己複製系により生命の起源を探求してきた、この分野の第一人者とも言えるジェラルド・ジョイスは、かつて生命の定義について "Life i…

カササギたちの四季

登場人物の人間関係が、うまい具合に曖昧に表現されていて、心地よかった。 「まるで活字がスーツを着たような印象の男性」という表現に、思わず和んでしまった。他にも、ところどころに、おそらく意図的に仕込んだらしき妙な表現があって、楽しく読めた。 …

2016 年のパインぱんの人(確認できず)

2016 年のパインぱんの人は、残念ながら確認できず。妻のパインぱんフォルダより(妻に感謝)。「ぞっこん♡」であることは分かる。これはこれで趣深い。

不条理な殺人 ミステリー・アンソロジー

もう半年か、もしかしたら一年くらい、読後の疲労感がひどくて、実は「本を読むのが怖い」と思ってた。 この本は短編集、しかも短めの話ばかりだったからか、読んでも疲れなかった。久々の「疲れない読書」はとても楽しかった。 しばらくはリハビリとして短…

すべての疲労は脳が原因

おおよそ予想どおりの内容だった。科学的な裏付けが書いてあったり無かったりするあたりも含めて、予想どおりだった。 すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I) 作者: 梶本修身 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/04/15 メディア: 新書 この商品を含む…

「動かない」と人は病む

生きるためには社会参加が必要。確かに。わかりやすく、節度があり、とても良い本。「動かない」と人は病む――生活不活発病とは何か (講談社現代新書)作者: 大川弥生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/05/17メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見…