2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンゴムシに心はあるのか

情報システムと親和性のある考えかたで、読んでて楽しかった。シンプルな仕組みで複雑な行動を実現する「生物」の素晴らしさ。 ヤマケイ文庫 ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学 作者:森山 徹 山と渓谷社 Amazon

HHhH プラハ、1942 年

歴史は「からっきし」なので、Google 先生に教えてもらいながら読む(便利な時代)。情熱に裏打ちされた乾いた文章が心地よい。いつか読み直したら別の感情が出てくるんだと思う。 HHhH プラハ、1942年 (創元文芸文庫) 作者:ローラン・ビネ 東京創元…

すべてが F になる

グイグイ読んでる最中「おお、その手があったか(スッキリ)」 読み終えてクールダウン「いかな天才でもワンオペ育児は無理では(モヤモヤ)」 本編トリックはともかく、伏線が気になって仕方ない。シリーズ 10 作、読み切るしかないのか。 すべてがFになる…

ステップファーザー・ステップ

え?、伏線拾わへんの?(検索する)続編あるのに単行本にならへんの?? ステップファザー・ステップ 新装版 (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon

鼻行類

既読だけど、手元に置いておきたくて購入、再読。随所に散りばめられた細やかな気遣い(気遣い?)が秀逸(以前読んだときは知識不足で気付けなかった)。また忘れたころに読みたい。 鼻行類 (平凡社ライブラリー) 作者:ハラルト シュテュンプケ 平凡社 Amaz…

タイタンの妖女

中盤、胸糞悪かったけど、最後に畳みかけられて、納得した。最後まで読んでよかった。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon

人質の朗読会

それぞれの物語が心にしみる。どうして人質なのか、朗読会なのか、分かりそうで分からなかった。 人質の朗読会 (中公文庫) 作者:小川洋子 中央公論新社 Amazon

猫弁と幽霊屋敷

散りばめたエピソードが終盤に次々とより合わさって心地よい。大円団っぽいのにちっとも結婚しそうにないのが良い。 引用。そうだよなあ大人にならなきゃなあ、と遠い目。 百瀬は思う。子供の嘘や隠しごとは成長の証だ。自分の身を守ったり、時には他を守る…

全裸刑事チャーリー

いいぞもっとやれ。 全裸刑事チャーリー (宝島社文庫) 作者:七尾与史 宝島社 Amazon

「若者の読書離れ」というウソ

統計数字を読む本ではなかったけど、それはそれで面白かった。 ルビについて引用。賛成。 これは余談だが、筆者は『星のカービィ』や『銭天堂』に対する中学生の需要の大きさ、あるいは本書で取り上げている「中高生に読まれている本」の並びを見ると、大人…

友だち幻想

手掛かりがたくさんある。良書。最後に急に説教臭くなるのは何か意図があるのかな。 人生の「苦味」「うま味」のところが良かった。 これを私は人生の「苦味」とよんでいます。(略) 苦味というものをどうしても噛みしめざるをえないのが大人の世界なのです…