プロジェクト・ヘイル・メアリー

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科学は基本的に「一回目は成功しない」ものだと理解してるので、科学の物語として読むことができないかった。主人公の『生きる姿勢』の物語として捉えることで、なんとか読了。

 

最後の1ページが良かった。「そうか、そういう物語だったのか」と腑に落ちた。

 

 

 



しゃもぬまの島

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血縁は怖い。祐は、紫織は、どうなってしまうのだろう。

 

それはそれとして、しゃもぬまがよかった。無邪気で元気なしゃもぬまも見てみたい。

 

 

 

 

「つながり」の進化生物学

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意識には進化論で言うところの適応価がない、と仮定したうえで、前適用(副産物)として意識ができあがった。という仮説は、かなりドキドキした。なるほどその手があったか。

 

以下、引用。カメについて、共感。

 

ちなみに、カメを飼っている人はコミュニケーションが苦手な人が多くて、カメは心を通じさせているような、通じさせていないような、そんな微妙なところが好きみたいです。(p.28)

 

コミュニケーションの定義。

 

コミュニケーションは学問の分野によって、いろんな定義がなされていますが、進化生物学という学問の中では、次のように少し冷徹に定義されています。「送り手から受け手へ信号の伝達がなされ、受け手の反応によって、長期的には送り手が利益を得るような相互作用」(ハリディ、スレーター編『動物コミュニケーション』西村書店)。(p.30)

 

この定義だと、鳥の偽傷も「コミュニケーション」になる(下記引用)というのに驚いて、そのあと納得した。

 

一方、カルガモなどの鳥に見られる行動で、偽傷というものがあります。(略)これは、カルガモと捕食者との異種間コミュニケーションといえる。(p.33)

 

 

 

 

なめらかな世界と、その敵

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一人称視点の描写で SF 設定を語り切っていて驚いた(最初は読むのがしんどかったけど慣れてからは心地よかった)。「シンギュラリティ・ソヴィエト」が良かった。

 

 

 

 

まず牛を球とします。

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文庫で買おうと思ってたのに、待ちきれずに購入。SF 設定が物語と渾然一体となっていて、読んでて心地良い。「沈黙のリトルボーイ」が良かった。

 

 

 

 

自由研究には向かない殺人

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グイグイ読ませてくる本がいいなあ、と思って選んだ。細かいところは気にせず、一気に読み切る。満足。

 

 

 

 

ボクたちはみんな大人になれなかった

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読み始めてすぐに七割がた感情移入したあと、ずっと残り三割の違和感を抱えたまま、気付いたら物語が終わっていた。ずるい。

 

 

 

 

もじモジ探偵団

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様々な分野の書体の、それぞれに特殊な事情が、分かりやすくコンパクト解説されている。すごい。再編成したら「書体とは何か、どうあるべきか」を語れるんじゃないかと思う。

 

 

 

 

100 文字 SF

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短歌の歌集を読んでるみたいな気分。どのくらいの時間をかけて読んだらいいのか分からなくなって、1 ページごとに(つまり 1 話ごとに)ひと呼吸おきながら読んだ。面白かった。

 

 

 

 

現代思想入門

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哲学のことは分からないままだけど「哲学の位置付け」みたいなのは少し分かったような気がする(つまり何も分かってない)。

 

読書体験としては、とても楽しく読めた。次の哲学の本を読みたいと、素直に思えた。

 

 

 

掃除婦のための手引き書

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強くて濃い物語がみっしり詰まってた。受け止めきれない。何年か寝かせてから、もう一度読もう。そうしよう。

 

 

 

 

これからの「正義」の話をしよう

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8 章の終わりあたりから、名誉・承認・コミュニティ・誇りと恥、といった概念が次々と現れて、俄然面白くなった。この部分だけでもう一冊くらい読んでみたい。