2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

しにたい気持ちが消えるまで

生死の話だと構えて読み始めたら、それ以上に「生活」が書かれていて驚いた。生きること(死ぬこと)の本質は、結局のところ、日々の生活のなかにあるんだろうな、と理解することにした(まだよく分からない)。何年か後に読み直したい。 作者が詩人だからな…

言語はこうして生まれる —「即興する脳」とジェスチャーゲーム—

たった一つのアイデアから広げる大風呂敷の心地よさ。まだ実証されてない内容が多く、良い意味でスリリング。自然淘汰とのアナロジーも楽しかった。 AI を使ったシミュレーション(多分毎秒数千回のジェスチャーゲームをこなせる)で AI 独自の言語が発生す…

いずれすべては海の中に

きれいな装丁。紙の本の素晴らしさを感じる。迷わず購入。 一本目「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」でガツン。「記憶が戻る日」「風はさまよう」「オープン・ロードの聖母様」が好き。 日常にある偶発的な感情が SF 設定を置くことで説得力のある物語にな…

10 の奇妙な話

どの物語も途中で(あるいは初っ端から)狂気に突入する。狂気なのに妙に心地よい。 「骨集めの娘」は狂気に気付かないまま読み終えてしまった。たぶん今の気分に合ってた。よかった。 10の奇妙な話 (創元推理文庫) 作者:ミック・ジャクソン 東京創元社 Am…

脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか

途中で違和感があり、原題を見たら「Restless Creatures: The Story of Life in Ten Movements」とのこと。そもそも脚ひれ翼の話じゃなかった。そこからは素直に読めた。進化論は楽しい。趣味は「進化論鑑賞」にしよう。 文庫 脚・ひれ・翼はなぜ進化したの…

発達障害「グレーゾーン」

一般的に(業界的に)認められた内容なのか、著者の個人的な見解なのか、境界が分からず少し戸惑う。「グレーゾーン」の話なので、そもそも「一般的に認められた内容」というのは存在しないのかもしれない。表紙に猫がいるのはずるい(褒め言葉)。 発達障害…