科学の目、科学のこころ

科学の目、科学のこころ (岩波新書)

科学の目、科学のこころ (岩波新書)

自分の知識の浅い分野についてのトピックは、面白くないと感じてしまう。具体的には、博物学や、科学者の生い立ち、外国のカレッジ、「ポストモダン」(科学哲学)のあたり。機会があったら勉強してみよう。

以下のくだりは、ちょっと良かった。

昔は、池や小川でザリガニをとったり、学校の帰りにトンボをとったり花をつんだりした。そういう原っぱがたくさんあった。チョウやセミにやたら詳しい昆虫少年というのがいた。今、池や原っぱが開発でなくなったばかりではない。(略)チョウの絶滅よりも先に、昆虫少年という人種が絶滅するのではないか?(p.93)