- 作者: アランピーズ,バーバラピーズ,Allan Pease,Barbara Pease,藤井留美
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
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雑学本程度と思って読んだのだけど、正解だった。「という報告もある」という表現が頻出する。たぶん科学的根拠の振りをしているのだと思うが、そういう報告がひとつ見つかっても全く何の根拠にもならない。その報告が多数派だったとき、はじめて科学的根拠としての意味を持つ。何度も何度もこういう似非科学的な似非根拠づけがなされるので、読んでて疲れた。
でも以下のくだりはなんだか感動した。
学校教育の現場では、競争よりも強力が大切だと教えるようになり、事実を学ぶよりも、世界中の苦しんでいる人びとに感情移入することを優先させている。ボス然とした教師も穏やかなまとめ役へと再教育されている――思いやりと分かちあいが大事で、厳しいしつけは二の次なのだ。そんな環境のなかでは、男の子は男らしさを誰からも学ぶことができない。(p.335)
あと、本筋とは関係ないけど。
だがこうした好みには興味深い例外もある。アルコールをたしなまない男ほど小さい胸の女を好み、(略)外交的な男は大きい胸の女が好きという調査もある。(p.316)