宇宙のみなしご

宇宙のみなしご (角川文庫)

宇宙のみなしご (角川文庫)

面白くて一気に読んだ。児童文学のジャンルになるらしく、そのせいか平易な文章だったのも影響しているのか。

真夜中に、なんの意味もなく、人んちの屋根にのぼっているのである。
謝るくらいじゃすまないだろうし、泣いてもしょうがない。かといって開きなおるのもどうかと思う。
一番こまるのは、「なぜこんなことをしたのか?」と聞かれること。
大人はすぐに理由を聞く。それがフェアな態度ってものだと思っている。
でも、残念ながら大抵のことに理由はない。(p.30)

結局最後には、最初から最後まで全部担任に話す、と決意する。成長するってこういうことなんだなあ、と実感。