出てくるトピックが情報工学(認識と制御)の基礎課題と重なっていて納得。なるほどヒトは「情報を処理する仕組み」なのだなあ。
「おわりに」で「認知症の課題解決は、デザイナーの仕事だ」とあり、デザイナーから見ると別の見えかたがあるのだな、とも思った。自分の仕事で世界を良くしよう、という考えかたは、素敵だ。
そう、認知症のある方が生活に困難を抱えている原因の大半がデザインにあるのです。「認知症のある方が暮らしやすい社会を実現するために、デザインは何が可能か」、そんな問いへの答えを模索し、たどり着いた1つの結論が、この『認知症世界の歩き方』です。(p.246)