- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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たしか読むのは三回目くらいだと思うのに全く結末を覚えていなくて、はたして単に自分の記憶が弱いだけか、はたまた太宰治が苦手だから覚えていないのか、妙にどきどきしながら読んだ。結局読み終えると十分面白くて、なぜ覚えていなかったのか謎は深まるばかり。
古い小説で古い言葉遣いの文章に出会うと「旧字旧仮名で読みたい」と思う。人間失格では特に強く感じた。調べてみると人間失格が執筆されたのは昭和二十三年、既に現代仮名遣い告知済み。当時はどちらの仮名遣いで出版されたのだろう。