ケーキの切れない非行少年たち

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‪少し雑な展開のところもあったけど、全体的に丁寧で、安心して読めた。

 

自分の中の「駄目な部分」に対する説明(言い訳)を探してるんだろうな。たぶん。‬

 

 

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

  • 作者:宮口 幸治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 新書
 

 

 

病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ

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前半は期待通りのインフルエンザの話で楽しく読ませていただいたのですが、後半はインフルエンザはどっかいって政治の話になってて、ちょっとしんどかった。

 

 

病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ (角川新書)

病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ (角川新書)

  • 作者:木村 知
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/12/07
  • メディア: 新書
 

 

 

いまさら翼といわれても

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折木くんと伊原さんの素敵なエピソードがたくさん詰まってるのに(福部くんも少なめだけど素敵エピソードなのに)、表題作が千反田さんなのは、もしかしてやはり千反田さんがヒロインだからでしょうか(そうです)。

 

いまさら翼といわれても (角川文庫)

いまさら翼といわれても (角川文庫)

 

 

 

恐怖の構造

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映画評が良かった。やはり「ゴッドファーザー」と「羊たちの沈黙」は観ておくべきと、あらためて思った。

 

 

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

 

 

 

キリン解剖記

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個人的に名作です。泣きそうになりながら読みました。なんでこんなところで泣くのか上手く説明できないようなところで、不意に、何度も、泣きそうになりました。ずっと手元に置いておこう。

 

 

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

 

 

 

育休刑事

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育児あるあるや育児以外の雑学を解説する傍注が心地よい。最後のトピックで課長の正体が明らかになって、「あ、そうか、そりゃそうですよね」ってなった。こういうベタな展開、大好きです。

 

 

育休刑事

育休刑事

 

 

 

春季限定いちごタルト事件

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予想してたのより三倍くらい切なくて、でもそんな切なさを容赦なくドブに捨てて最後はきっちりラブコメに昇華させてしまうあたりが素敵でした。良い物語でした。

「こころ」はいかにして生まれるのか

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ちょうど依存症が気になってたときに読んだので、報酬系の章がとても興味深く感じられた。別のタイミングで読むと別の理解があるのかもしれないな、と思った。

 

実験の結果、ラットは餌を食べることや寝ることすら放棄して、体力の限界を超えてまでも、レバーを押しつづけるようになった。このラットは健康なオスだったが、発情期のメスを箱に入れても、絶食によって空腹にしてから目の前に餌を与えても、それらを無視してレバーを押すことだけを熱心に続けた。レバーを押す頻度はときに、1時間あたり7000回にも及んだ。中隔への電気刺激はこのラットに「レバー押し」という行動に向けた、とてつもなく大きなドライブを生んだのだ(p.160)

 

 

 

 

検定 簿記講義 3 級 平成 28 年度版

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貸借対照表損益計算書のことが、何回勉強しても理解できずにいたのだけど、やっと理解できた。簿記の基本的な仕組み(日々発生する「仕訳」を集計して「勘定」を作る)とシームレスにつながっていたんだ。なるほど。

 

あらためて、トップダウンでの理解が苦手だと痛感。ボトムアップじゃないと頭に入ってこない。これはもう仕方ないのかなあ。

 

 

3級商業簿記〈平成28年度版〉 (【検定簿記講義】)

3級商業簿記〈平成28年度版〉 (【検定簿記講義】)

 

 

 

科学者の社会的責任

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道徳や倫理を科学的手法で組み立てると、この本で紹介している RRI(Responsible Reserch and Innovation)になるのかも、と感じた。そうであれば、科学的手法なので、しかるべき回数の実験観察(試行錯誤)の結果として、相応の成果が得られるのではないかと思う。それはそれで怖い時代だな、と思う。

 

(略)RRI 概念を最初に提唱したといわれるフォン・ショーンベルクは、二〇一〇年の論文のなかで以下のように述べている。

(略)しかし、科学的発見の結果や技術のデザインは、そういった評価がしにくい。科学的発見も技術的イノベーションの結果も、特定の個人の意図に帰結させるのは難しいのである。技術的イノベーションの結果はたいていの場合、個人の行為の結果というより、集合的行為の結果、あるいは市場経済のような社会的システムの結果である。(p.58)

 

EU の行政官が責任という言葉に込めたものは、第 5 章でも見たように、科学技術を開発する側の「集団としての共責任」であった。共責任を実現するために、RRI 概念にさまざまな理想を結集させ、個人の責任に対するシステムとしての責任、意図せぬ結果の責任、不確実性の責任、職業的役割責任と共責任、といったさまざまな解くべき課題の結節点としてこの言葉を用いたのである。ところが、現場の研究者に届くころには RRI は管理の道具として批判される。(p.68)

 

あとがきの出だしが「筆者は一九八一年四月に東京大学理科一類に入学した。高校時代、特殊相対性理論の原著翻訳を読んでいた物理少女は、…」となっていて、どこのラノベかと二度見した。それはともかく考えどころの多い良い本でした。

 

科学者の社会的責任 (岩波科学ライブラリー)

科学者の社会的責任 (岩波科学ライブラリー)

 

 



 

 

なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか

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タイトルが原著と違うのが気になる。最後の第 11 章に大事なことがギュウギュウに詰め込まれていて油断してると誤読しそう。最後の一文が「6 度目の大発生だ」で、格好いいけど、これは格好つけすぎだな、と思った。

 

犬の品種改良のシステムについては、たしかにそのとおり、と思った。

 

1970 年から現在までの、ブルドッグがしだいにずんぐりした体つきになる様子。現代の育種家たちは、品種の仕様にもっともよく合うものから子犬を得ようとする。イギリス・ケンネルクラブの 2010 年の「犬種標準」は(略)。育種家たちはずいぶんうまくやってきたが、なぜ犬にそんな姿になってほしいのか私には理解できない。(p.203)

 

 

なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか

なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか

 

 

 

世界でいちばん働きがいのある会社

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なんだか「ビジネスのプレゼン」を聴いてるみたいな不思議な文章だった。書いてあることを丸ごと信用できる気もしないけど、働きがいのために何かすべきだな、と思えてきた。

 

 

世界でいちばん働きがいのある会社

世界でいちばん働きがいのある会社

 

 



絶滅できない動物たち

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ストレスでヤケになって買ってしまった本。実際にストレス解消できたので、ラッキーな選択だった。

 

「絶滅」「自然保護」の本だけど、どちらかというと「進化」「種の定義」の話として読んでしまった。科学の本ではなくてジャーナリズムの本だけど、かまわず読んだ。次々と現れる問題提起がスリリングで楽しかった。

 

結論が「謙虚」だったので、なんだか微笑ましいような、不思議な気分になった。

 

絶滅できない動物たち 自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

絶滅できない動物たち 自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

 

 

 

箸袋でジャパニーズ・チップ

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ほんの数点、「不切正方形一枚折り」界隈の人が折ったらしき作品があって、その数点の存在を確認しただけで満足してしまいました。

 

箸袋でジャパニーズ・チップ!  テーブルのうえで見つけたいろんな形

箸袋でジャパニーズ・チップ! テーブルのうえで見つけたいろんな形