1933 年の「キリンの斑論争」自体もとても面白いし、それを貫く寺田寅彦の姿勢も素晴らしいし、それが現代(1997 年)でも十分に魅力的な研究対象であるのも興味深いのだけど。
個人的には、あのチューリングが動物の斑模様に関する一般的なモデルを提案していて、それがその業界(一部の物理学者や生物学者)でよく知られている、ということが、一番の驚きだった。ほんと、知らないことは、知らないもんだなあ。
久々に科学に興奮した一冊でした。
- 作者: 松下貢
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/01/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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