もう半年か、もしかしたら一年くらい、読後の疲労感がひどくて、実は「本を読むのが怖い」と思ってた。
この本は短編集、しかも短めの話ばかりだったからか、読んでも疲れなかった。久々の「疲れない読書」はとても楽しかった。
しばらくはリハビリとして短編集を探してみるかなあ。
おおよそ予想どおりの内容だった。科学的な裏付けが書いてあったり無かったりするあたりも含めて、予想どおりだった。
「動かない」と人は病む――生活不活発病とは何か (講談社現代新書)
犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書)
水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす
私は疲れてて、早く自分に限界が来るように、ただ待っていた。ドラマで見るみたいに、ふっつり意識が途切れて、気づいたら病院、とか、そんな風に、自分の旅に終わりが来ることだけを祈ってた。(p.381)
ウミユリは本来、棲息できないはずの泥底や砂底でも、私たちが出したゴミを基質とすることにより、新たな棲息環境へ進出できた。「ゴミから生まれる生態系」というと、あまりいい気がしないのは、私たち人間の感覚にすぎない。生物の視点からは、棲息環境の拡大というメリットを与えている。環境を撹乱することは、生物学的には必ずしも悪いことともいいきれない。
子供のころ、石の下などにいるオカダンゴムシを掌に乗せ、つついて体を丸くさせた記憶を持つ方も多いと思う。いまでも子供たちのよき遊び相手である。そんな身近な存在のオカダンゴムシだが、実は近世以前の日本には棲息していなかった外来生物である。
ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと (GA文庫 お 3-4)
振り返れば、比較形態学や比較発生学の歴史は、動物の解剖学的成り立ちや、それが進化する規則性を抽出することを通じて間接的に、胚の進化発生的モジュール構成を感知する試みであったといえよう。イデア論的原型に従って多様化するのではない。発生の機構の中に成立した法則性のゆえに、観察者の認識に原型が生まれてしまっただけの話なのである。(p.152)
形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ (サイエンス・パレット)
2015 年のパインぱんの人。妻のパインぱんフォルダより(妻に感謝)。髪型すっきり。