ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと (GA文庫 お 3-4)
- 作者: 大西科学,銀八
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: 文庫
- クリック: 107回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと (GA文庫 お 3-4)
振り返れば、比較形態学や比較発生学の歴史は、動物の解剖学的成り立ちや、それが進化する規則性を抽出することを通じて間接的に、胚の進化発生的モジュール構成を感知する試みであったといえよう。イデア論的原型に従って多様化するのではない。発生の機構の中に成立した法則性のゆえに、観察者の認識に原型が生まれてしまっただけの話なのである。(p.152)
形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ (サイエンス・パレット)
2015 年のパインぱんの人。妻のパインぱんフォルダより(妻に感謝)。髪型すっきり。
もっとも、その前に、物理的に恐竜研究の歴史には一つの区切りがつけられることになるのはたしかだ。地球上の中生代の露頭の総量は限られており、いずれ遅かれ早かれ発掘可能なすべての恐竜化石は完全に掘り尽くされる日がやってくる。これは、石油がいずれ枯渇するのと同様、避けることのできない宿命である。この時を境に、恐竜学とは、過去に発掘されたすべての化石の再解釈を専門とする完全なインドア科学へと変わり、さらには他のあらゆる生命科学と同じく、コンピューター上に構築されていく全地球生命史のシミュレーションの流れに合流していき、最終的に、恐竜学というジャンルを標榜する必然性も失って、科学としての歴史を閉じることになるのである。(p.146)
「フォード! ドアの向こうに数え切れないほどの猿がいるんだ。自分らの作った『ハムレット』の台本のことでぼくたちと話がしたいんだとさ」(p.111)
分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか (講談社現代新書)
系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに (講談社現代新書)
最後の満州の文章が、嫌で嫌で仕方なかった。この人は、自分の故郷を美しいと言うためなら、自分以外の人々が住む土地を平気で醜いと書いてしまうのだ。
以下のくだりは、いいこと書いてると思ったが、全体的には弱者に配慮のない嫌な本だった。
その人の教養とか、それに裏打ちされた情緒の濃淡や型により、大局観や出発点が決まり、そこから結論まで論理で一気に進むということになる。どんな事柄に関しても論理的に正しい議論はゴロゴロある。その中からどれを選ぶか、すなわちどの出発点を選ぶかが決定的で、この選択が教養や情緒でなされるのである。(p.84)
こういう野心的な部分のある科学の本が好きなのだ、と実感した。疲れているのに読み切ってしまった。
でもこの本で一番印象に残ったのは、この文章。さらりと流すなんて、ずるい。
ミミウイルスの仲間として新たに見つかった「ママウイルス」(Mamavirus)というウイルスがいる。(p.41)
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト (ブルーバックス)
会社の先輩に貸してもらった本。今ちょうどマネジメントに関連する仕事をしていて、ちょうど仕事がしんどいと感じてる真っ最中なので、とても「楽しく」読んでしまった。正直、客観的に読めた自信はない。
以下の文は、自戒の意味で、覚えておきたい。
そんなことぐらい誰もが気がついている。それでも「マネジメント理論や手法によって会社や社員を変えられる」という思い込みを持ち、マネジメント本を読み漁るのは、「自分はマネジメントの勉強をすることによって、この厳しい状況を何とかしようと努力している」という自己満足を得たいからであろう。(p.149)