キリンの斑論争と寺田寅彦

1933 年の「キリンの斑論争」自体もとても面白いし、それを貫く寺田寅彦の姿勢も素晴らしいし、それが現代(1997 年)でも十分に魅力的な研究対象であるのも興味深いのだけど。

個人的には、あのチューリングが動物の斑模様に関する一般的なモデルを提案していて、それがその業界(一部の物理学者や生物学者)でよく知られている、ということが、一番の驚きだった。ほんと、知らないことは、知らないもんだなあ。

久々に科学に興奮した一冊でした。

キリンの斑論争と寺田寅彦 (岩波科学ライブラリー)

キリンの斑論争と寺田寅彦 (岩波科学ライブラリー)