古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。

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否定派と肯定派で論点がずれてるのは想定の範囲内

 

様々な論点が広く浅く取り上げられていて、個人的にはとても楽しかった。

 

ただ、「学問」としての古典を語るには、議論の量が少なすぎると感じた。‬

 

ここから個人的な考え。

 

①国家を維持運用するには、国の歴史を理解する必要がある。

 

②古典は歴史の理解のための貴重な記録であり、物証である。研究する価値がある。古典の研究は(個人や法人にとっては必要ではないが)国の歴史の研究のためには必要である。

 

③古典の研究は(つまり国家の歴史の研究は)個人や法人にとっては必要ないし、もちろん日本以外の国にとっても必要ないので、だからこそ、日本の国がスポンサーになって研究者を育成する必要がある。そうじゃなきゃ誰も研究しない。

 

④上記①〜③とは別のレベルの話として、今の古典の教育がどうなのかという部分については、とりあえず何か失敗してるんだろうな、と思う。これから良くなっていくといいな、と思う。

 

古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。

古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文学通信
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: 単行本