零崎双識の人間試験

零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス)

零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス)

娘が無造作に放置している「悲痛伝」を見て、それを娘より先に読むのは買った本人に失礼かと思い、そう言えばまだ読んでなかった人間シリーズを娘の本棚から引っ張り出して読む。

少年漫画的な意味でとても面白くて西尾維新らしい爽快感あふれる物語。爽快感とか言っても人が死にまくりですが。

「(略)そういうものなんだよ。人の死で愛やら情やら真理やらを表現しようなんて、そんなことは不可能さ。人の死にあるのは『悪』だけだ」(p.9)

賛成。こんだけ殺しつつ平気でこんなことも書いてしまうのがすごい。