- 作者: 小林多喜二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1954/06/30
- メディア: ペーパーバック
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プロレタリア文学の定番。まずまず面白かったのだけど、これが文学とは思えず。例えば「学習まんが」が漫画の体裁をとっていても決して漫画ではないように。
「セメント樽の中の手紙」は確かに文学と思ったけど……。ここまで書いて「文学には心の動きが必須」と思い込んでいる自分に気づく。実際のところ文学の定義ってどうなってるんだろう(ちょっと Wikipedia で調べたら、どうも「心の動き」は必須ではなさそうだ)。
ちょうど今仕事で搾取されてる気分だったので、特に「蟹工船」は感情移入しつつ、牛丼食べる時間も惜しんで読んでたのだけど、ふと「ワイシャツネクタイで蟹工船もないもんだよな」と冷静になってしまった。