- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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文章としては素直に面白かった。トリックも悪くないと思う。でも「証拠の顕在化=謎解き」となってしまっていて「推理」の部分が少なすぎると思う。気がついたのだけど、ほとんどの推理小説は「本格トリック小説」であって「本格推理小説」ではないと思う。推理とトリックとは裏表だけど同一ではないわけで、少なくとも私個人が読みたいのは「推理」であって「トリック」ではないのです。
ミケ子のことを「招き猫のポーズをとる芸達者な猫」だと推理していたのだけど、違ってた。残念。