鹿男あをによし

鹿男あをによし

鹿男あをによし

こんなにおもろいとは思わんかった。

ところどころで、ぼそっと、ストレート直球の文が混ざっているのが素敵。たとえばこんなの。

しばらくの間、職員室の前で立ち続けた。何だか急に泣きそうな気持がこみ上げてきて、困った。

「困った」と、その直前の読点が、素敵。

でも、一番盛り上がった剣道のくだりは結局全部勘違いだったわけだし、ラストのキスシーンも良く考えるとロリコン気味だし、もう一度読むかと言われると微妙なところ。