ステップファーザー・ステップ

え?、伏線拾わへんの?(検索する)続編あるのに単行本にならへんの?? ステップファザー・ステップ 新装版 (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon

鼻行類

既読だけど、手元に置いておきたくて購入、再読。随所に散りばめられた細やかな気遣い(気遣い?)が秀逸(以前読んだときは知識不足で気付けなかった)。また忘れたころに読みたい。 鼻行類 (平凡社ライブラリー) 作者:ハラルト シュテュンプケ 平凡社 Amaz…

タイタンの妖女

中盤、胸糞悪かったけど、最後に畳みかけられて、納得した。最後まで読んでよかった。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガット ジュニア 早川書房 Amazon

人質の朗読会

それぞれの物語が心にしみる。どうして人質なのか、朗読会なのか、分かりそうで分からなかった。 人質の朗読会 (中公文庫) 作者:小川洋子 中央公論新社 Amazon

猫弁と幽霊屋敷

散りばめたエピソードが終盤に次々とより合わさって心地よい。大円団っぽいのにちっとも結婚しそうにないのが良い。 引用。そうだよなあ大人にならなきゃなあ、と遠い目。 百瀬は思う。子供の嘘や隠しごとは成長の証だ。自分の身を守ったり、時には他を守る…

全裸刑事チャーリー

いいぞもっとやれ。 全裸刑事チャーリー (宝島社文庫) 作者:七尾与史 宝島社 Amazon

「若者の読書離れ」というウソ

統計数字を読む本ではなかったけど、それはそれで面白かった。 ルビについて引用。賛成。 これは余談だが、筆者は『星のカービィ』や『銭天堂』に対する中学生の需要の大きさ、あるいは本書で取り上げている「中高生に読まれている本」の並びを見ると、大人…

友だち幻想

手掛かりがたくさんある。良書。最後に急に説教臭くなるのは何か意図があるのかな。 人生の「苦味」「うま味」のところが良かった。 これを私は人生の「苦味」とよんでいます。(略) 苦味というものをどうしても噛みしめざるをえないのが大人の世界なのです…

星を継ぐもの

読みながら「科学小説だ、科学小説だ」と小躍り。科学は楽しい。 多くの SF が、科学を「設定」や「ツール」として使っているのに対して、「星を継ぐもの」は「科学のプロセス」そのものを物語に仕立て上げている。危機や友情がなくても、科学はそれ自体が面…

52 ヘルツのクジラたち

表紙とタイトルを信じて購入。知らないタイプの演出で戸惑う。それでも物語には引き込まれた。「感動の押し売りかも」と思いつつ、そこは素直に感動させてもらって、ちょっと泣いた。 52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫) 作者:町田そのこ 中央公論…

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?

勉強になったのはもちろんなのですが、それ以上に、とにかく面白かった。一気に読んでしまった。良書。 下記引用。専門家の覚悟を格好よく思うと同時に、本当に「専門家による啓蒙活動にはやはり限界がある」のだとしたら、このような本を読んでしまった我々…

家族じまい

家族のかたちが見えかけた気がして、でも、すぐに見失ってしまう。人生ってそういうものなのかなあ、やっぱり。 事情の許す人間が、事情の範囲内で動けばいいことなのだ。(p.296) 家族じまい (集英社文庫) 作者:桜木紫乃 集英社 Amazon

言語の本質

オノマトペで言語のかなりの部分を語ってしまっていてすごい。 対称性推論(論理的に正しくない)が言語習得に深く関わっていると知る。確度の低い推論が、自然淘汰で最終的に優位になるのだとしたら、ちょっと興味深い。 以下、対称性推論のところを引用。…

緋色の記憶

一気に読んだ。「問われなかったので言わなかった」という種類の、しんどい罪。 緋色の記憶〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:トマス H クック 早川書房 Amazon

2023 年のパインぱんの人

2023 年のパインぱんの人。ノーマルなスタイル(ノーマル?)。

この本を盗む者は

アニメ映画のよう。ファンタジー仕立てなので読み流してしまったけど、思い返すと、要所要所で残酷なエピソードが未解決のままになってて、つらい。 この本を盗む者は (角川文庫) 作者:深緑 野分 KADOKAWA Amazon

まりも日記

軽妙で程よいイヤミス。よかった。 まりも日記 (講談社文庫) 作者:真梨 幸子 講談社 Amazon

拍手のルール 秘伝クラシック鑑賞術

かなり真面目な「クラシック鑑賞における拍手」に関する分析。分析の裏に著者の思いが見え隠れしてるのが良い。軽妙すぎる文章も魅力的。良書。 そんなに古い本じゃないのにAmazonにないみたい。下記リンクは文庫版。 拍手のルール 秘伝クラシック鑑賞術 (中…

持続可能な魂の利用

「おじさん」側なので、ひとつずつ確認しながら噛みしめながら読む。思ったよりも SF だった。未来が少し良くなりますように。 持続可能な魂の利用 (中公文庫) 作者:松田青子 中央公論新社 Amazon

海うそ

最後に突然五十年が過ぎて驚いた。過ぎた五十年のことも含めて、実家にいた頃の「田舎の暮らし」が思い出されて、良い読後感でした。 海うそ (岩波現代文庫) 作者:梨木 香歩 岩波書店 Amazon

季語の誕生

思ってたより難しかった。個々の事例は分からなかったけど、全体の主旨は理解できたと思う。できてたらいいなあ。 「はじめに」の「地貌」のところがよかった。 俳人前田普羅が句集『春間浅間山』(増訂版、昭和二一年刊)の序文で「自然を愛すると謂ふ以前…

親切の人類史

前半の自然淘汰の話はただの前置きで、後半の「自然淘汰では説明のつかない人類史」が圧巻。人は理性の生き物なのだと納得。この構造は「親切」以外でも成立すると思う。 親切の人類史――ヒトはいかにして利他の心を獲得したか 作者:マイケル・E・マカロー み…

「死にたい」と言われたら

十年ほど前、鬱気味で「死んじゃうかもな」とか思ってた。鬱を思い出すのは怖いけど、当時を振り返りたい気持ちもあり購入。自分の中に残ってる鬱成分を実感しつつ(ちょっとしんどい)読了。少し客観的になれたかも。とても静かで、良い本。 以下引用(強調…

土偶を読むを読む

メインコンテンツの「検証 土偶を読む」の文章が、人を馬鹿にしていて、それだけがしんどかった。それ以外の部分は、章立ても内容も、素晴らしく良い内容でした。 「おわりに」から引用。格好いい 入り口がオカルトだとしてもより深くより楽しく知りたい人は…

18 歳の著作権入門

①著作権は変化し得ること、②著作権は利害のバランスで決まること、を踏まえた構成で、納得。「進化論」に似た面白さがあると気付く。 18歳の著作権入門 (ちくまプリマー新書) 作者:福井 健策 筑摩書房 Amazon

鍵盤ハーモニカの本

当時の雑誌や広告などを根拠にしていて、安心して読めた。今まで鍵盤ハーモニカのことは「携帯型アコーディオン」程度に理解していたが、浅はかだった(反省)。鍵盤ハーモニカのことを好きになった。 鍵盤ハーモニカの本 作者:南川 朱生(ピアノニマス) 春…

セルフ・コンパッション

良い本だった。モンゴルで馬に乗るくだりは正直焦ったけど、差し引いても十分に良い本だった。 セルフ・コンパッション[新訳版] 作者:クリスティン・ネフ,石村郁夫,樫村正美 金剛出版 Amazon

歌うカタツムリ

科学の本なのに物語のような文章。カタツムリだけで進化論を語り切っていてすごい。やっぱり進化論は楽しい。 歌うカタツムリ-進化とらせんの物語 (岩波科学ライブラリー) 作者:千葉 聡 岩波書店 Amazon

短歌と俳句の五十番勝負

短歌と俳句の勝負を楽しむには、まだ自分の教養が足りてなかった。 短歌と俳句の五十番勝負 (新潮文庫) 作者:穂村 弘 新潮社 Amazon

君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

久しぶりにラノベを読んだら体力の消耗が激しい。負けないように読書力を強化しなくては。主人公の人生を応援します。 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生 (メディアワークス文庫) 作者:午鳥志季 KADOKAWA Amazon