予想通りの内容で納得しつつも退屈しかけた後半で、突然著者の人生の話(離婚)になるどんでん返し。
文庫版あとがきで後日談があり、ちょっと嬉しい。あと、角幡唯介の解説が良い。
解説から引用。
本というのは原則的に貯まっていくとこに決まっている。そういうメカニズムになっているのだから、これはもう避けようがない。
本読みは、その機会を逸するのが怖いのだ。だから感覚的に、七割方読まないだろうけどまあ三割ぐらいの確率で読むかな、という範囲の本まで買ってしまう。極端なことを言えば、ほとんど読まないことを前提に本を買っているとさえ言える。