ウイルスは生きている

図書館で借りても、貸出期間の2週間では読みきれない、というのが続いていたのだけど、今回は読めた。嬉しい。

 

試験管内自己複製系により生命の起源を探求してきた、この分野の第一人者とも言えるジェラルド・ジョイスは、かつて生命の定義について "Life is a self sustaining chemical system capable of undergoing Darwinian evolution(生命とは、ダーウィン進化する能力を持つ、持続的な化学システムである)" とした。この言葉は NASA による「生命の定義」にも採択されている。(p.156)

 

「chemical(化学)」は不要だと思う。

 

それは「ヒト」としては生きていても、「人」としては亡くなっている、とでも表現され得る奇妙な状態である。(p.188)

 

科学(生物学)分野では生き物の名前をカタカナ表記する、という日本の風習を上手く利用した表現で、興味深い。

 

ウイルスは生きている (講談社現代新書)

ウイルスは生きている (講談社現代新書)