- 作者: ダニエル・タメット,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/13
- メディア: 単行本
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人生をかけた冒険譚。なぜだろう全然違う境遇に共感してしまう。最初のうちはアルジャーノンに重ねながら読んでたけど、違った。うまく言えないけど、もっと「普通」で「小さな世界」に生きてる人だった。たとえば猫のジェイを語るところ。
つまり、ぼくがニールと暮らすまで、ジェイは一日の大半をひとりで過ごしていたわけだ。それが突然、一日中いっしょにいる相手が現れたのだから、ジェイにとっては驚きだった(そしてショックだった)と思う。(p.177)
道徳観の根源も。
そのためぼくの道徳観の基礎になっているのは、「他人の身になって考える」やりかたではなく、ぼくにとって道理にかなっている論理的な考えかただ。ぼくが思いやりと敬意を持って人に接するのは、そのひとりひとりがかけがえのない存在であり、人が神の姿に似せてつくられていることを信じているからだ。(p.259)
そう普通でもないか。