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理系白書

自分の本

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫)

さすが新聞社、統計情報を見せるところと、個別事例(多数派とは限らない)を見せるところを、巧みに使い分けて何となく説得力を醸し出している。油断してると誤読させられそうで読んでて疲れる。こちらの勝手な都合なのだけど。

全体的には、理系の人そのものの直接的な性質というよりは、理系の教育環境に起因する事象が多いと感じた。まあ、環境に起因したものも含めて、それが人間なのだけど。

本筋とは関係ない枝葉引用。「しかし」以降がすごい。こんな劇的な実験をしてる人がいるなんて。

貴邑さんは、「男が得意」とされる空間認識力に性差があるかどうかを、ラットで調べた。迷路に入れたラットが、間違えずにゴールできるようになるまでの日数は、オスがメスより五日早かった。しかし、飼育に使うエサを、あごが小さいメスでも食べやすい軟らかいものに変えたところ、メスの成績が向上し、オスと並んだ。(p.163)