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DIVE!

55 図書館の本

DIVE!!〈上〉 (角川文庫)

DIVE!!〈上〉 (角川文庫)


DIVE!!〈下〉 (角川文庫)

DIVE!!〈下〉 (角川文庫)

素直に面白かった。こういう「楽に読めて、楽しい」という本は久しぶりだ。いろんな読みかたがあるが自分は知季に共感。

「いや、無駄とまでは言っておらんが」
「あたりまえだよ。今のおれは……うまく言えないけど、今までのぜんぶなんだから」
「ぜんぶ?」
「うん。おれには元オリンピック選手の両親もいないし、幻の天才ダイバーとか言われるおじいちゃんもいない。でも、ふつうの家族がいつもいた。父さんがいて、母さんがいて、ヒロがいた。MDCに行けば要一くんがいて、レイジがいて、サッチンがいて、陵がいて、沖津くんがいた。それからもちろん富士谷コーチがいて、大島コーチがいて、中西コーチがいた。中西コーチがいなくなってからは、麻木コーチがいた。そんなみんながいて、空や山や川みたいにいつもいて、十四年間のぜんぶがぴったり合わさって、今の俺がいる。最近、よくそんなふうに思うんだよね」(p.329)

「空や山や川みたいにいつもいて、十四年間のぜんぶがぴったり合わさって」のところが、たまらなく、良い。