「夜ふかし」の脳科学

「夜ふかし」の脳科学―子どもの心と体を壊すもの (中公新書ラクレ)

「夜ふかし」の脳科学―子どもの心と体を壊すもの (中公新書ラクレ)

「科学的に実証されていないことを安易に主張すべきでない」という作者の姿勢に共感する。一方で「科学的に実証されていないことでも今すぐ警鐘を鳴らさねば」という作者の祈りに似た思いも十分に理解できる。結果として中途半端な本になっているのが残念。

以下の部分、興味あるのだが、これって何の調査研究からの引用なのだろう。信じてよいのだろうか。

長時間寝ないで起き続けていると作業能力は低下する。一七時間の連続覚醒(午前六時起床では夜一一時、また午前八時起床では深夜一時)で、アルコール濃度〇・〇五パーセントレベル(ほろ酔い気分)に匹敵するレベルにまで作業能力は低下するという。何となくではあるが、経験と一致するだろう。