自分の本

古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。

‪ 否定派と肯定派で論点がずれてるのは想定の範囲内。 様々な論点が広く浅く取り上げられていて、個人的にはとても楽しかった。 ただ、「学問」としての古典を語るには、議論の量が少なすぎると感じた。‬ ここから個人的な考え。 ①国家を維持運用するには、…

クール・キャンディー

‪‪来るぞ、来るぞ、そら来たあぁっ! ……で、ミステリーのネタばらしと同時に、突然物語が終わってしまった。 主人公の心理描写が丁寧だったのに結末がいきなりなくなっちゃって、消化不良。 ミステリーとしては上質なんだと思う。‬ クール・キャンデー (祥伝…

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

何度目かの読み直し。最初に読んだときは「ファンタジーで、どちらかと言うと『絶望』よりの物語」と思ったが、読み直すたび「SF で、全体的には『救済』の物語」と感じるようになってきた。 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮…

ケーキの切れない非行少年たち

‪「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治 #読書‬‪少し雑な展開のところもあったけど、全体的に丁寧で、安心して読めた。 自分の中の「駄目な部分」に対する説明(言い訳)を探してるんだろうな。たぶん。‬ ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) 作者:…

病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ

前半は期待通りのインフルエンザの話で楽しく読ませていただいたのですが、後半はインフルエンザはどっかいって政治の話になってて、ちょっとしんどかった。 病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ (角川新書) 作者:木村 知 出版社/メーカー: K…

いまさら翼といわれても

折木くんと伊原さんの素敵なエピソードがたくさん詰まってるのに(福部くんも少なめだけど素敵エピソードなのに)、表題作が千反田さんなのは、もしかしてやはり千反田さんがヒロインだからでしょうか(そうです)。 いまさら翼といわれても (角川文庫) 作者…

恐怖の構造

映画評が良かった。やはり「ゴッドファーザー」と「羊たちの沈黙」は観ておくべきと、あらためて思った。 恐怖の構造 (幻冬舎新書) 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/07/30 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る

キリン解剖記

個人的に名作です。泣きそうになりながら読みました。なんでこんなところで泣くのか上手く説明できないようなところで、不意に、何度も、泣きそうになりました。ずっと手元に置いておこう。 キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) 作者: 郡司芽久 出版社/メーカ…

育休刑事

育児あるあるや育児以外の雑学を解説する傍注が心地よい。最後のトピックで課長の正体が明らかになって、「あ、そうか、そりゃそうですよね」ってなった。こういうベタな展開、大好きです。 育休刑事 作者: 似鳥鶏 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/05/…

絶滅できない動物たち

ストレスでヤケになって買ってしまった本。実際にストレス解消できたので、ラッキーな選択だった。 「絶滅」「自然保護」の本だけど、どちらかというと「進化」「種の定義」の話として読んでしまった。科学の本ではなくてジャーナリズムの本だけど、かまわず…

錆びた滑車

葉村晶シリーズ。読み終えて気付いたけど今回はホラー成分はほとんどなかった。そのせいか、いつもより生活感のある「不幸」が多く、個人的には満足。 錆びた滑車 (文春文庫) 作者: 若竹七海 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/08/03 メディア: 文庫 …

暗い越流

葉村晶シリーズ 2 作を含む短編集。相変わらず不幸の加減が素晴らしい。不幸なんだけど、中島みゆきの歌みたいに、どこかで不幸を受け入れてしまう、そんな読後感。 暗い越流 (光文社文庫)作者: 若竹七海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/10/12メディア:…

大学 4 年間の経済学が 10 時間でざっと学べる

経済学について無知なので素直に入門書を読む。 「経済学とは、経験則を比較的シンプルな数式で表現して経済をシミュレーションする学問」と理解してみる。情報科学で言うヒューリスティックの集合体。 これはしんどい学問だな、と思う。 大学4年間の経済学…

植物はなぜ動かないのか

中高生向けの本だと、買った後で気付いたのだけど、ちゃんとした「科学の本」で、とても良い読後感でした。満足。 植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) 作者: 稲垣栄洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/04/05 メデ…

内臓脂肪を最速で落とす

産業医さんの講義みたいな内容だな、と思ったら、著者は医学博士かつ産業医さんだった。 読者に何をして欲しいのか、という「ゴール」が(たとえば「読者に運動をして欲しい」というゴールが)著者の中にあって、そのゴールに向かって読者を誘導するための科…

眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く

前評判とオビから想像していた内容そのまんまだったので、逆に驚く。個人的には生物の構造色のくだりが良かった。 最初のパートで書かれていた以下の内容は、漠然と感じてはいたけど、きちんと理解してないことだった。文章として読んで、納得した。収斂進化…

烏に単は似合わない

名探偵登場!(笑) 烏に単は似合わない? 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫) 作者: 阿部智里 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/06/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (13件) を見る

男が痴漢になる理由

‪‪書評やオビの煽り文句からの先入観で、何となく痴漢の生態分析みたいな内容を想像していたのだけど、違った。とても真摯に痴漢をなくそうとする本だった。良書。‬ 犯罪化しない性依存症はほかにも(略)。不倫や浮気がやめられない人もこれにあたりますが…

読んでいない本について堂々と語る方法

‪たぶんこう↓‬ ‪①読んだつもりでも完璧に自分のものにはならないので、「読んだ」も「読まない」も大差ない。 ②「本について語る」というのは「自分について語る」ということだ。 ③自分を語れるなら読まなくてもいい。‬‪ 読んでいない本について堂々と語る方…

いとも優雅な意地悪の教本

なんだか良い本でした。【面倒臭い本ですが。】 本題とは別に、アマデウス(モーツアルトとかサリエリとか)にとても興味が湧いてきたりしました。 暴力というのは、実行行為だけではなく言葉の上だけであっても、単純な行為なので、「誰がやったか」はすぐ…

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

楽しい。大量の無駄な雑学、ネタ、専門知識と、ほんの少しの本音らしき何か。 むかしのウェブでどっぷり読んでた「雑文」(「雑文祭」とかやってた雑文)が、丸々一冊。これは良い本に出会った。 いくつか引用。 亜種ウグイスに罪はない。聟島でのハシナガウ…

猫が見ていた

‪‪猫、という言葉のパワーだけで買ってしまった。 北村薫「『100 万回生きたねこ』は絶望の書か」と、井上荒野「凶暴な気分」が心に残ったのは、多分いま疲れてるせいだと思う。 良いな、と感じたのは加納朋子「三べんまわってニャンと鳴く」。‬ 猫が見てい…

満願

‪‪トリックだけでなく、物語があり、良かった。久しぶりの(まる二か月ぶりの)読書で気力が続かないかと不安だったが、払拭してくれる面白さ。一気に読めた。‬ 満願 (新潮文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/07/28 メディア: 文庫 …

書店ガール

小説なのに、テレビドラマみたいだった。不思議な感覚。 書店ガール (PHP文芸文庫) 作者: 碧野圭 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2012/03/16 メディア: 文庫 クリック: 9回 この商品を含むブログ (38件) を見る

‪貴族探偵対女探偵

‪ 「貴族探偵対女探偵」麻耶雄嵩 #読書‬‪トリックを成立させるためなら、どんな不自然なシチュエーションもいとわない作者さんの勇気が素晴らしい。 物語そのものが魅力的なので、このまま突き進んで欲しい。‬ 貴族探偵対女探偵 (集英社文庫) 作者: 麻耶雄嵩…

貴族探偵

一点突破の推理がお見事。テレビ版は見てません。 貴族探偵 (集英社文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/12/06 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

こまり顔の看板猫! ハチの物語

周りの人たちを次々と幸せにするけど、飼主(作者)本人には特別な幸福は訪れないあたりが、なんだか悪くない。それでも飼主は猫がいると幸せ、というのがとても良い。 こまり顔の看板猫! ハチの物語 (集英社みらい文庫) 作者: にしまつひろし 出版社/メーカ…

中途半端な密室

「ミステリー」よりも「推理小説」という言葉が似合う短編集。やっぱり「推理小説」は良いなあ。 内容とは関係ないけど、舞台が岡山県というのは、実はとても珍しいことなのでは。 中途半端な密室 (光文社文庫) 作者: 東川篤哉 出版社/メーカー: 光文社 発売…

静かな炎天

‪‪今回もホラー成分は控えめ。降りかかる不幸を淡々と受け止める葉村さん。‬ 静かな炎天 (文春文庫) 作者: 若竹七海 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/09/23 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る

さよならの手口

葉村晶シリーズは二作目以降ホラーだったので、覚悟していたのだけど、今回はそうでもなかった。 葉村さんが、何とか持ちこたえようとして、でもギリギリ無理な瞬間が、心に残ります。 さすがに我慢の限界を超えた。わたしはベッドに身を起こしてわめいた。…