図書館の本

平面いぬ。

「BLUE」が良かった。ありきたりな展開で、ハッピーエンディングでもなくて、馬鹿正直だけど結局報われなくて、だから何の教訓もないのけど、そんな物語が読みたい気分だったのだと思う。平面いぬ。 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2…

にゃんそろじー

ぱらぱらめくってみたら「モノレール猫」が載ってたので、それだけの理由で借りてみた。個別には保坂和志の句点のない文章が良いな、と思った。全体的には「やっぱり猫好きの人は変なこと考えるよなあ(賞賛)」と思った。にゃんそろじー (新潮文庫)作者: 中…

哺乳類のかたち

「ハヤブサがインコの仲間になった」というニュースを聞いて、生物の分類法について知りたくなっていたところに、ちょうど図書館の新入荷コーナーで見かけた本。素直に出会いを信じて借りた。専門的な知識にも触れつつ、脇道や脱線も忘れない、心地よい文章…

動物園の文化史

定説や客観的な資料が少ない分野なのではないかと勝手に想像しているのですが、この本はその辺りを上手い具合に表現しているな、と思った。本筋と全く関係ないのですが、以下の文章を読んで「この作者について行こう」と思った。「しかし」というところが、…

「ストーカー」は何を考えているか

どちらかと言うとストーカー(加害者)側の視点の本で、その一点だけでも面白いと思う。文章も、この手の新書にしては、誠実で丁寧だと感じた。「ストーカー」は何を考えているか (新潮新書)作者: 小早川明子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/04/17メデ…

キリンの斑論争と寺田寅彦

1933 年の「キリンの斑論争」自体もとても面白いし、それを貫く寺田寅彦の姿勢も素晴らしいし、それが現代(1997 年)でも十分に魅力的な研究対象であるのも興味深いのだけど。個人的には、あのチューリングが動物の斑模様に関する一般的なモデルを提案して…

負けるのは美しく

その人のイメージから少し違った側面を感じられるのがエッセイの醍醐味だと思うのだけど。その意味ではとても良いエッセイだと思うのですが。児玉清って「知的で分別のある大人」というイメージがあったので、少し違った一面(つまり知的でなかったり分別が…

名前探しの放課後 上下

大量の文を一気に読んでしまった。前に読んだ「凍りのクジラ」と同じようにどこかしらエリート臭い気がするのだけど、慣れた。「もう慣れてしまえ」と思うくらい面白い。名前探しの放課後(上) (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 201…

こっちへお入り

なんだが分からないけど、ところどころで泣いてしまう。こういう直球(だけどコースは際どい)物語に弱い。やっぱりまだ疲れてるのかなあ。落語を聞きたくなった、を通り過ぎて、もう聞いてしまったような気になってしまって、これはどうしたものかと思って…

科学と宗教

予想より面白かった。アメリカの教育現場で進化論が問題になっていた件(ID論争)、理解できた。最後で述べられた以下の部分が心に残る。 過去においては、偉大な宗教的預言者が、悪しき道を正すよう、神の怒りと宇宙的破局に目を向けるよう、我々に警告を…

テンとマルの話 句読点の落とし物/日本語の落とし物

新聞を引き合いに出してるにもかかわらず、組版したときの紙面効率(どこまで文字を詰め込めるか)について、ほぼ無視しているのは、ちょっと残念。日本語の句読点や鉤括弧は二分(一文字の半分)の面積を消費する。これらがいくつも連続してしまうのは、新…

盗賊会社

星新一を読むのは中学生以来かも。読み終えた最後のページに昭和四十三年刊行とあった。おいらまだ産まれてないや。盗賊会社 (新潮文庫)作者: 星新一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/08/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (…

完全・犯罪

完全・犯罪作者: 小林泰三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/09/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (14件) を見る「なんですか、この本気の星新一は?」というのが読後の最初の感想。「完全・犯罪」の軽やかなオチと、…

実践 日本人の英語

実践 日本人の英語 (岩波新書)作者: マーク・ピーターセン出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/04/20メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見るどういう使い分けをするために、それぞれの英語文法が存在するのか(あるいは存在しないから書き分け…

働くアリに幸せを

働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論作者: 長谷川英祐出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る個人神の時代(p.109)は、法律論か宗教論かで似た話を読んだ気がする。神様の出現は社会の進化…

日本のタンポポとセイヨウタンポポ (復刻どうぶつ社)

日本のタンポポとセイヨウタンポポ (復刻どうぶつ社)作者: 小川潔出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2013/11/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る退屈だったけど「退屈でも読みたい」と思える本だった。現実の物事は複雑で、複雑…

普通に働け

普通に働け (イースト新書)作者: 常見陽平出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2013/10/10メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見るこういう本を読みたいと思っていたのと内容が一致していて、逆に完全一致はあり得ないのでこれはどこか嘘があ…

ぼくは「しんかい6500」のパイロット

ぼくは「しんかい6500」のパイロット (私の大学テキスト版)作者: 吉梅剛出版社/メーカー: こぶし書房発売日: 2013/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る研究や科学の視点ではなく、技術や現場の視点から書かれていて、迫力と説得力があっ…

仲間とかかわる心の進化

仲間とかかわる心の進化――チンパンジーの社会的知性 (岩波科学ライブラリー)作者: 平田聡出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るチンパンジーとヒトとをうまく対比していて読みやすかった…

社会脳とは何か

社会脳とは何か (新潮新書)作者: 千住淳出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/08/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る素直に面白かった。そうか、「能力」以外に、それが「自発的」であること(無意識に発動されること)も重要になってくるのか。以…

夫の妹

夫の妹 (集英社文庫)作者: 吉村達也出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/04/17メディア: 文庫この商品を含むブログを見るプロの小説家が書いた小説だな、と思った。本当にこんな物語を書きたかったのかな、違うんじゃないかな、と思った。

首は健康ですか?

首は健康ですか?―肩こり・頭痛は危険信号 (岩波アクティブ新書)作者: 三井弘出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/12/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る肩こりが慢性化しつつあるので一度勉強しておくべきかと思い、借り…

深海魚

深海魚 暗黒街のモンスターたち作者: 尼岡邦夫出版社/メーカー: ブックマン社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 134回この商品を含むブログ (12件) を見る深海魚って子供の頃の図鑑の知識をベースに、あとは興味本位の特集記事やテレビ…

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/12/25メディア: 文庫購入: 84人 クリック: 1,493回この商品を含むブログ (706件) を見る四畳半神話体系と一部の登場人物が同じなのを知らずに読み始…

四畳半神話体系

四畳半神話大系 (角川文庫)作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2008/03/25メディア: 文庫購入: 71人 クリック: 983回この商品を含むブログ (543件) を見る第二話が始まったときには「これが四回繰り返されるのか?」と不安を覚えたが、結局う…

見えない文字と見える文字

見えない文字と見える文字作者: 佐藤栄作出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2013/05/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る全体的に同じようなことをずっと考えています。全体的に賛成です。 腹をくくらなければならないのかもしれません。過去…

はなうた日和

はなうた日和 (集英社文庫)作者: 山本幸久出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/20メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (14件) を見る結論がなく中途半端なところで放り出されるのが、最初の数編は嫌だったけど、最後のほうは「そこが良い…

うつ病の現在

うつ病の現在 (講談社現代新書)作者: 佐古泰司,飯島裕一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/06/18メディア: 新書この商品を含むブログを見る自分自身がうつのときにうつ病の本を読むのは、しんどくて、実質不可能なので、少しでも余裕のある今のうちに読ん…

バベル島

バベル島 (光文社文庫)作者: 若竹七海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/01/10メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (41件) を見るなんだか中途半端にしんどいホラーだなあ、とか思いながら正直惰性で読み進めてたんだけど、最後のほうはど…

いちばん初めにあった海

いちばん初めにあった海 (角川文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2000/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (54件) を見る表題作「いちばん初めにあった海」を読み終えて、やはり加納朋子は疲れてても気楽に読…