恐怖の構造

映画評が良かった。やはり「ゴッドファーザー」と「羊たちの沈黙」は観ておくべきと、あらためて思った。 恐怖の構造 (幻冬舎新書) 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/07/30 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る

キリン解剖記

個人的に名作です。泣きそうになりながら読みました。なんでこんなところで泣くのか上手く説明できないようなところで、不意に、何度も、泣きそうになりました。ずっと手元に置いておこう。 キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) 作者: 郡司芽久 出版社/メーカ…

育休刑事

育児あるあるや育児以外の雑学を解説する傍注が心地よい。最後のトピックで課長の正体が明らかになって、「あ、そうか、そりゃそうですよね」ってなった。こういうベタな展開、大好きです。 育休刑事 作者: 似鳥鶏 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/05/…

春季限定いちごタルト事件

予想してたのより三倍くらい切なくて、でもそんな切なさを容赦なくドブに捨てて最後はきっちりラブコメに昇華させてしまうあたりが素敵でした。良い物語でした。

「こころ」はいかにして生まれるのか

ちょうど依存症が気になってたときに読んだので、報酬系の章がとても興味深く感じられた。別のタイミングで読むと別の理解があるのかもしれないな、と思った。 実験の結果、ラットは餌を食べることや寝ることすら放棄して、体力の限界を超えてまでも、レバー…

検定 簿記講義 3 級 平成 28 年度版

貸借対照表や損益計算書のことが、何回勉強しても理解できずにいたのだけど、やっと理解できた。簿記の基本的な仕組み(日々発生する「仕訳」を集計して「勘定」を作る)とシームレスにつながっていたんだ。なるほど。 あらためて、トップダウンでの理解が苦…

科学者の社会的責任

道徳や倫理を科学的手法で組み立てると、この本で紹介している RRI(Responsible Reserch and Innovation)になるのかも、と感じた。そうであれば、科学的手法なので、しかるべき回数の実験観察(試行錯誤)の結果として、相応の成果が得られるのではないか…

なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか

タイトルが原著と違うのが気になる。最後の第 11 章に大事なことがギュウギュウに詰め込まれていて油断してると誤読しそう。最後の一文が「6 度目の大発生だ」で、格好いいけど、これは格好つけすぎだな、と思った。 犬の品種改良のシステムについては、たし…

世界でいちばん働きがいのある会社

なんだか「ビジネスのプレゼン」を聴いてるみたいな不思議な文章だった。書いてあることを丸ごと信用できる気もしないけど、働きがいのために何かすべきだな、と思えてきた。 世界でいちばん働きがいのある会社 作者: マイケル C.ブッシュ& GPTW調査チーム,(…

絶滅できない動物たち

ストレスでヤケになって買ってしまった本。実際にストレス解消できたので、ラッキーな選択だった。 「絶滅」「自然保護」の本だけど、どちらかというと「進化」「種の定義」の話として読んでしまった。科学の本ではなくてジャーナリズムの本だけど、かまわず…

箸袋でジャパニーズ・チップ

ほんの数点、「不切正方形一枚折り」界隈の人が折ったらしき作品があって、その数点の存在を確認しただけで満足してしまいました。 箸袋でジャパニーズ・チップ! テーブルのうえで見つけたいろんな形 作者: 辰巳雄基 出版社/メーカー: リトル・モア 発売日: …

御子柴くんの甘味と捜査

〈亀田藤田野田会田篠田〉が良かった。男前のモヤシがいたのも良かった。良い連作短編。 御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫) 作者: 若竹七海 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/06/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る

御子柴くんと遠距離バディ

やたらと事件がたくさん起きるので最初はしんどかったけど「そういうもんだ」と割り切ったら楽しく読めた。 事件が目白押しの短編なのに、そこかしこに「御子柴くん」の人生がにじみ出ていて、良かった。 御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫) 作者: 若竹七…

誰が「道徳」を殺すのか

タイトルは扇動的だけど、内容には一定の抑制が効いていて、それほど不安なく読めた。 「いじめ」を「私的制裁」と置き換えて説明しているのは、悪くない作戦だと感じた。いじめと私的制裁は、厳密には別の概念だと思うけど、実際の現場での対応を考えると「…

リカーシブル

一気に読んでしまった。読み終えて振り返ってもどこが面白いのか分からないのだけど、それでも一気に読まずにいられなかったので、相当に面白かったのだと思う。 生きるのって、しんどいし、しんどくても生きるあたりに、共感。 うん。 今夜のわたしは、すが…

新しい植物分類体系

難解そうなタイトルだけど、よく整理された内容のコンパクトな文章で読みやすかった。分子系統学による分類体系を採用した結果の話。 入れ子の(飛び地の)分類が許されない、というのは、考えてみたら当然のことだけど、読むまで気付かなかった。理論的には…

四色問題

最終 11 章で突然、コンピュータを用いた証明を認めるかどうか(大量の組み合わせを扱うため人間の目で全パターンを確認するのが事実上不可能なタイプの証明を認めるかどうか)というメタ議論になり、一気に楽しくなった。くじけず最後まで読んで良かった。 …

リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

大きさが分かった(そのまま過ぎるけど、本当にそう)。あと、ネクトカリスがいつのまにかイカになっていて驚いた。 古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編 作者: 土屋健,群馬県立自然史博物館 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: …

書物を焼くの記

分量的にはほとんどが戦争・政治の話で、書物の話は少しだけだったけど、それでもやはり印象に残った。それはたぶん私の経験のせいで、本は持ってるけど、戦争は知らないからだと思う。 本は積んで、しまっておき、必要なときに使ったり読んだりするものであ…

バベル島

前に読んだときは若竹七海が誰なのか知らなかったので、改めて。なるほど若竹七海らしい匙加減の短編集。 バベル島 (光文社文庫) 作者: 若竹七海 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/03/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

五十円玉二十枚の謎

お題が難しすぎる「雑文祭」だな、と思って読んで、後で調べたら第一回雑文祭よりもこの本の方が先でした。失礼な感想でした。「消失騒動」黒崎緑 が雑文っぽくて良かった(雑文祭の先入観が強い)。 競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫) 作者: 若竹七海,…

錆びた滑車

葉村晶シリーズ。読み終えて気付いたけど今回はホラー成分はほとんどなかった。そのせいか、いつもより生活感のある「不幸」が多く、個人的には満足。 錆びた滑車 (文春文庫) 作者: 若竹七海 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/08/03 メディア: 文庫 …

暗い越流

葉村晶シリーズ 2 作を含む短編集。相変わらず不幸の加減が素晴らしい。不幸なんだけど、中島みゆきの歌みたいに、どこかで不幸を受け入れてしまう、そんな読後感。 暗い越流 (光文社文庫)作者: 若竹七海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/10/12メディア:…

大学 4 年間の経済学が 10 時間でざっと学べる

経済学について無知なので素直に入門書を読む。 「経済学とは、経験則を比較的シンプルな数式で表現して経済をシミュレーションする学問」と理解してみる。情報科学で言うヒューリスティックの集合体。 これはしんどい学問だな、と思う。 大学4年間の経済学…

もしもし、運命の人ですか。

穂村弘にしては緩めのエッセイだな、と油断して読み始めたのだけど、最後まで読んで、これは周到に計算され尽くされた恋愛小説だと気付いた。 もしもし、運命の人ですか。 (角川文庫)作者: 穂村弘出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/01/25メディア: 文…

ことばと遊び、言葉を学ぶ

柳瀬尚紀という人について「フィネガンズ・ウェイクを翻訳したすごい人」としか知らなかったのだけど、たしかにすごい人だと確信した。でも、あまりに素晴らしすぎて、翻訳の一行ごとに1ページくらいの解説がないと、私には理解できないと思う(つまり、フ…

ダチョウは軽車両に該当します

何を読んでいいか分からなくなると、つい軽めのミステリーを選んでしまうのだけど、選んだつもりだったのだけど、これが壮大なスケールの犯罪で、驚く。服部くん(変態)が魅力的。面白かった。 ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫) 作者: 似鳥鶏 出版…

植物はなぜ動かないのか

中高生向けの本だと、買った後で気付いたのだけど、ちゃんとした「科学の本」で、とても良い読後感でした。満足。 植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) 作者: 稲垣栄洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/04/05 メデ…

植物は〈知性〉をもっている

「科学の本ではないな」という予感はあったけど、著者の一人目が学者さんだったので、もしかしたら大丈夫かも、と思って借りてみた。科学の本ではなかった。 植物の本を読みたかったので、後悔はしてない。 植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生…

植物の生存戦略

①植物の本はほとんど読んだことがなかったので新鮮だった。②遺伝子研究の手順(地道な作業の繰り返し)が少し分かった。分かったような気がする。 植物の生存戦略―「じっとしているという知恵」に学ぶ (朝日選書 821) 作者: 「植物の軸と情報」特定領域研究…